設計事務所の役割とは?

建築士法において「設計」とは「設計図書」を作成することとされており、「設計図書」とは建築工事実施のために必要な図面と仕様書のことです。またこの「設計図書」の通りに工事が行われているかを照合・確認を行うことは「工事監理」と定義されています。

設計事務所の仕事はこれらの建築設計・工事監理を行うことですが、本質的な役割はもう少し踏み込んだところにあります。

設計事務所の仕事とは「建築の設計」という手段を用いて、事業者・その空間を利用する人々・地域の人々の生活を豊かにすること、快適さをもたらすこと、あるいは何か具体的な課題を解決すること。このように定義すると、「建築の設計」とは単に図面を描くことではなく、出来上がった空間がどのような価値を持つかが重要になります。この「価値」をプロジェクトを進める段階で事業者や職員、利用者、地域の人々と共有しながら進めていくことが、設計事務所に求められる役割であると考えております。

 

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